ネックレスの留め金具をマグネットクラスプにするリペア


今回お預かりしたのは、
- プルメリアのお花モチーフのチェーンネックレス
- ステンドグス風のペンダントトップ
プルメリアのお花のネックレスは、元々ついていた引き輪金具(輪っかにツマミが付いている)が外れてしまっていました。小さく扱いづらかったため、別の良い金具に変更したいとのこと。
ステンドグラス風のペンダントトップは、トップに相応しいチェーンネックレスをご希望で、こちらも引き輪金具ではないものをご希望。
どちらもマグネットクラスプをご提案させていただきました。強力なマグネットを、パチっとつけたり外したりするだけで、着脱しやすく人気があります。



マグネットクラスプは、メタルの中にマグネットを埋め込んでありますので、構造上ある程度の大きさと重みがあります。ボリュームのあるネックレスにはお勧めなのですが、チェーンのネックレスに取り付けるには本来であればあまりお勧めではありません。付けているうちに、金具の重みでクラスプが正面に回ってきやすいデメリットがあるからです。
今回は、「プルメリア」モチーフのペンダントトップはK14製で重量感もあったため、「前のペンダントトップと、後ろのマグネットクラスプとの重量バランスが取れるかかな??」という見込みの判断で採用となりました。
ステンドガラス風のペンダントトップは、繊細で軽やかなものでしたので、そのままでは必ずマグネットクラスプが前に回ってきてしまいます。そこで、ペンダントトップをチェーンの定位置に固定させるために、丸カン(輪っか)を取り付け、金具が前に回ってこないような細工を施しました。チェーンは軽やかなトップに合う繊細な輝きの極細タイプで、長さは首に添うスタンダードな40.5cm。
マグネットは外れてしまわないように強力になっています。着脱時に負荷がかかることも想定して、マグネットクラスプ自体が外れてしまわないように、ワイヤーでしっかり取り付けています。(外す時はチェーンを引っ張らず、金具自体を持って、合わせ目をパカっと割るように外すのがコツです。)
今回は、着脱のしやすい金具として「マグネットクラスプ」の事例をご紹介しました。
オーソドックスな引き輪タイプで、着脱しやすいように改良された金具を使用した解決例もございます。掲載記事がございますので、ご覧になってみてくださいね。→「ネックレスの留め金具-引き輪-を大きくするリペア」
- お預かり品:①プルメリアのチェーンネックレス(K14)、②ステンドガラス風ペンダントトップ
- 全て14kgf製の金具、ワイヤー、チェーンにてお仕立て
- 参考リペア価格 ①14kgf製マグネットクラスプへの交換 3,000円から ②14kgf製マグネットクラスプ金具のチェーンネックレス 5,000円から
※お預かりしたプルメリアのネックレスはK14製ですが、14kgf(14金張り)のマグネットクラスプでお仕立てすることでコストを抑えています。
<Syuri12、Syuri13>
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