ネックレス修理・ネックレス金具とチェーンの連結部分を強化する加工例
ネックレスのチェーンが切れてしまったとの修理依頼です。
ネックレス金具とチェーンを繋ぐパーツには、「丸カン」と呼ばれる丸い輪っかが使われています。この「丸カン」には切れ目があるのですが、制作時にはチェーンが抜けないように隙間無くピッタリと閉じてパーツ同士を繋いでいます。最後に隙間がないかどうか「ルーペ検品」もしてお届けしています。
でもネックレスに何らかの負荷がかかった場合、「丸カン」の切れ目が開いてチェーンが外れるようになっています。チェーンが切れたように思っても、実際はチェーンが「丸カン」から外れてしまっただけの場合がほとんどなんです。
これは、敢えて丸カンが開くようになっているんです。切れ目があることで、チェーンが破損してしまうことや、チェーンが皮膚に食い込んで怪我をすることを防いでくれる役割があるのです。
でも、引っ掛け等でで小さな隙間ができてしまうと、どうしてもその隙間にチェーンが居心地良く収まってしまい、次に負荷がかかったときは「ピッ」と取れやすくなります。引っ掛けないようにするのが最善策なのですが、使用する方の習慣などにより取り扱い方は人それぞれでして。。どうしてもチェーンが外れやすく感じる方もいらっしゃいます。
なので、本来はお勧めの仕様でないのですが、外れにくくするための加工も承っています。「丸カン」で繋ぐ代わりに、石を繋ぐ時に行うメガネ留めというワイヤー加工を施します。ワイヤーで輪を作り、数回ほど巻き留める方法です。この方法だと引っ掛けたり負荷がかかっても、変形することはあっても簡単には外れないです。(絶対ではありませんが^^;)
メガネ留めというワイヤー加工で繋げています↓
ワイヤー加工部分の美しさはこだわっております!見た目の不自然さはありませんのでご安心ください。
ただし、ご注意いただきたいことがあります!引っ掛けたりした時に、他の部分に力が加わることで「チェーンが切れる」「皮膚に食い込む」などの可能性が出てきますので、くれぐれもご注意いただきたいと思います。特に、お怪我をされてしまったら…と心配なので、念を押してお願いしたいです🙏
ネックレスの強度を高める加工例でした。加工のご希望がありましたらお気軽にご相談くださいませ。
- 当店ご購入の14kgf製ネックレス
- ネックレス金具の連結部分を、14kgfワイヤーでメガネ留め加工して強度を持たせる。
- 参考リペア価格 1,500en前後~ 2023.7現在
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